店舗経営における他店との差別化の図り方
様々な業種、業態のお店があります。各店舗のクオリティも上がってきた今、他店より何かしら強みを持っていないとお客さんはきてくれません。
では強みとは何かを考えよう。自分がお客さんの立場であればどういう店になら足を運ぶかを考えて欲しい。
今回は2点の要素を挙げてみる。
マイナス要素がプラス要素となることもある
例えば美味しいラーメン店が3店舗並んでいました。そのうちどのお店を選びますか?どの店も美味しいのは間違いない。ん?あの店行列ができている?行列に間違いはないだろう。という心理が働いた事ありませんか。
ただ店内の席数が少ないだけで、入りきらないお客さんが外で並んでいるだけ。他の店とお客さんの人数は変わらない。だとしてもただ外でお客さんが並んでいるだけでそこを選ぶ。味、値段、量、提供スピード何も変わらないのに。さらに並んだ後に食べることによりより美味しく感じる、ようやく食べることが出来たという感情になり、記憶に強く残る。
あそこ美味しかったという記憶により、リピーターになりやすい。リピーターを見て新規の客が来る。このサイクルを作れた店の勝ちです。
満足度100点でなくて良い
満足度は高ければ高いほどいいんです。言ってることが違いすぎますね。満足度はお客さんが満足していただける度合いを計る指標であるわけですが、100人のお客さんが全員100点つけるのは不可能と考えて下さい。
あなたとあなたの友人や同僚を比べた場合に同じ価値観でしょうか。そんなはずはありません。人により価値観は違って当然です。それはお金の価値観、人との接し方の価値観、清潔感を感じる価値観、重要視する事とそうでない事は違うんです。
様々な価値観を持つ人に対して100点取れるわけがないのにも関わらずそこへ注力する事は無駄なわけです。平均が80点あれば十分と考えて下さい。逆にそこを強みにしてしまえばいいんです。
どういうことかと言いますと、人は足りない事に対して不満を抱えます。不満はただのストレスではありません。「ここもうちょっとうまくやれば良いのに」という応援する感情も含まれます。
そこへ、その不満を少し解消してみようとした「努力」が見えた場合、「お?頑張っているな」という見え方になります。未完成のアイドルを応援したくなる人の心理ですね。今はまだ成長している段階なので応援したくなる感情です。
この心理をうまく使う事によりお客さんの心を掴みファンにしてしまう事が可能です。